YouTube大学が好き、中田敦彦さん・あっちゃん面白い!

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 YouTubeのチャンネルで、「YouTube大学」をご存じですか?登録者400万人以上の大人気チャンネルです。歴史・文学・時事・お金・科学・健康…などなど、さまざまなことを書籍の解説をベースに、オリエンタルラジオの中田敦彦さん(あっちゃん)が面白おかしく分かりやすく教えてくれます。あっちゃんのプレゼン能力の高さ、喋りだけで人を引き付けて離さない狂気の熱量が素晴らしいです。映像・動画のこの時代に、ひたすら喋りだけで、昔の琵琶法師のような、落語に通じるような、何とも知れない特殊なジャンルを確立していると思います。

 私が一番好きなのは、あっちゃんが、カメラの向こうの視聴者に対して、話しかける部分です。「今、寝ようとしなかった?」とか、「あなどらないでね!」とか、「いいから早く結論だけ言えよって、思ったでしょう?」とか…絶妙なタイミングで、本当にそう思ったタイミングで問いかけてくるんです。一方的に狂気的にまくし立てるあっちゃんが、急に立ち止まって話しかけてくる。なんだか、超面白い、とツボに入ってしまうんです。もちろん内容も、それそれ、ちょうどそれ知りたいと思ってたよ、というものが多く、アンテナの高さに感心します。

 中でも、「サピエンス全史」という書籍の解説をした時は、説明が本当に分かりやすいと思いました。この本、私も発売当初に読みました。作者のユヴァル・ノア・ハラリさんは、誤解を恐れず言いますが、説明が本当にくどくてめっちゃ長いです。とっても本質的な部分を誰も触れたこのない角度から切り込んだ、画期的な内容であるにも関わらず、説明がくどくて伝わりにくいなぁ、という感想を持っていました。それをあっちゃんは端的に「説明長すぎて、読んでて何回もキレてます」と表現しつつ、完璧に分かりやすく何が核心なのかを説明してくれました。

 私たちサピエンスは、通貨や国家、宗教など形のない妄想をストーリーとして信じる力があり、それが他を滅ぼし現代まで生き残る生存戦略の根幹に位置していること。農耕により全世界に小麦を広げてせっせとお世話をして、逆にサピエンスは小麦の奴隷なのではないか?など新しい視点で我々という存在を説明してくれました。この分厚い本を途中で離脱した人もきっと多かったでしょう。その離脱した人たちや全くこの本を知らなかった人にも、作者の意図を届けられています。

 YouTube大学はここでは説明しきれないほど、他にもたくさんの良質なものがあります。何度も見返すものもあります。北朝鮮・韓国編や広すぎて寒すぎるロシアなど、何度も見ます。これを作るあっちゃんの労力は、とんでもなく大変だろうなとお察ししますが、何とか折れることなく続けてほしいなぁと切に願っています。

 知ることは、愛すること!(知れば知るほど対象が好きになり愛するようになる。 また、対象を愛すれば愛するほど対象について知りたくなりなる)

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